オーロラを求めて(日本発⇒バンクーバー国際空港)は、ANAの羽田発21:50(NH0116)でおよそ8時間。そこから 乗継ぎ (バンクーバー国際空港⇒ホワイトホース)は、 カナダ地方便air northで現地時間20:00(4N556)発のおよそ4時間のフライト。 羽田からのホワイトホース移動の総計時間は、バンクーバーの 待機時間含め、18時間くらいだ。 |
羽田から バンクーバーまでは深夜便が出ている。 機内食を食べて、一眠りかそこらすれば丁度良く バンクーバー到着という寸法で、なかなか便利だ。頻繁に使用される便なのか、いつもシートは満席状態だ。 |
バンクーバー到着後、地方便に乗り換える場合は 預け荷物をピックアップして自分で運搬しなければいけない。 到着ゲートから、通路伝いに歩き木製の巨大オブジェが飾られている階段を下る。 その階下が広いホールになっていて、先ず入国審査ゲートがある。 |
大切なのが、eTAの取得が成されているかどうか。ここでパスポートの提示があり、事前に 日本国内でオンライン取得されていれば問題なくスルーで通過できる。 |
その後、手荷物引取所で 自分の荷物をピックアップして税関方向に向かう。 |
抜け切れば出口に至る。 |
ロビーから、バンクーバー市街地まで地下鉄が引かれている。国際都市バンクーバーらしく インフラ整備もしっかりしている 。30分程度で街の中心部まで行けるようだ。 |
一方、私の使うホワイトホースへの地方便(air north社のチェックインカウンター) は空港構内の一番奥にあった。かなり歩く。 |
その後、6時間の待機時間を経て4N556に搭乗した。なかなか年期 の入ったアナログな機体だ。ここから4時間のフライトでホワイトホースに 到着する予定。周りを見渡すも、シートは白人ばかりで占められ東洋人は私一人のようだ。 日本人の当地への利用目的はオーロラ鑑賞が、その殆どなので、1〜2月に比べると この日本人の少なさは未だに4月が オーロラの見えない鑑賞シーズン外と認知されている結果なのだろう。 |
離陸後、しばらく寝て過ごそうかとシートにドカリと座る。 自然にウトウトしてきたのだが、 突然1時間くらいで機体が着陸するのに気付いた。寝ぼけ眼をこする。ホエェ・・・ 「やたら速ぇーな、もう到着か。ボロ機体のくせに」 妙な関心をしていると、乗客達が荷物を置いたまま機体を離れていく。 流れから推測すると、小休止、おトイレタイムといったところ だ。どうやら、ここはホワイトホースではなくカナダ国内のケローナ(Kelowna)という都市のようだ。 そこを経由して、ホワイトホースへ向かう便のようである。 |
その後は寄り道する事なく、ロッキー山脈伝いに 一直線に北上するだけだった。軽い機内食を食べたあと、再び入眠した。しばらくすると、機体の高度が 下がり旋回する体感を覚えた。目的地が近いことがわかる。 今度こそ white horse到着のようだ。窓を覗くと辺りは既に暗く、太陽が落ちたのがわかった。窓下に 街の灯りが見える。田舎と聞き及んでいたが、煌々と照らされた街並みを望む には中々立派な都市だとわかる。 |
カレイド・ロッジ・ユーコンホワイトホース空港で待ち受けていたのは、ロッジの管理人だった。 このオーロラ鑑賞専用ロッジ「カレイド・ロッジ・ユーコン」は旅行代理店直営の宿泊施設であり、 社員は全て日本人で構成されている。会話も意思疎通もバッチリだ。 『こんにちは、ようこそホワイトホースへ』 「あっ、どうも」 |
現地時間では、深夜0時を過ぎている。 こんな時間に空港まで送迎してもらえるとは恐縮の至りだ。一見するには齢30前後か、 比較的若い男性だとわかる。男は 私を空港正面に残し、齷齪と小走りで駐車場に向かった。面前まで 車を持ってきてくれるらしい。 『じゃ、ロッジに向かいましょう!車とってくるんで、ここで待ってください』 「あっ、はい」 |
真っ赤なマイクロバスが横付けされた。立派な車体だ。バスというより護送車という風情で、 雪深い山道を行くにはこのくらい頑丈でなければ と納得しきり。ガラガラーー、ガッシャン! 重いサイド扉が開かれると、10人くらいは乗車できるだろうか三列シートが並び広々とした空間が目前に入ってくる。 管理人は腕をドアに添え、どうぞ、と私に乗車を促す。 『さっ、入ってください。早速出発です』 「もしかして、私だけ?」 男は頷き、運転席に座り慣れた手順で エンジンキーを回した。 『ええ、そうです。過渡期の1〜2月は満員になるのですが、この時期は少ないですね。ちなみに 3泊中はお客さん以外、誰も来ないですので好き放題にロッジ内設備を使ってください』 |
乗車後10分あまり、舗装された直線路をひた走る。車窓を眺めると街灯もすっかり 疎らになった。対向車の影も無く、若葉の緑が左右に分かれていくのみだ。寒さはそれほどでも ないが、ロッジと名付けるだけあり市街地から相当遠地へ連れて行かれ、寂寞の感だけが心を占めていく。 エンジン音だけが夜の静寂を切り裂いていた。 オーロラ鑑賞にあたり、周囲の光度を落とす為の環境としては、 もってこいの場所のようだ。 「それにしても、頑丈そうな車ですね。羆に襲われても平気そうだ」 男はハンドルを握りながら、少し考えた後ゆっくりと返答した。 『クマなんかは、かえって人を避けますし、オオカミなんかも 生息数が少な過ぎて保護対象になってるくらいですよ。ここら辺じゃ、害獣の人間への強襲被害なんて全く有りませんよ。 それよりも、重大な死亡事故につながるのはトナカイですね』 「トナカイ?おっとりしてるイメージですが・・・」 『車に激突して死ぬんです。人間も動物も両方共にね。 彼奴ら天敵がいないんでボーっとして高速を横切ったり、街灯が消えた夜道にも急に飛出してくるんです。 このくらいデカい車なら人間の方は大丈夫ですが、軽自動車なんて ぶつかればコッチが昇天ですね。イチコロですよ。トナカイって見たことあります?』 「いえ、ないんです」 『イメージより実際はかなり大きいんですよ。 郊外にタキーニ温泉という保養地があります。いわゆる、この町の娯楽施設の一つで、規模としては 温泉プールみたいなもんですが、 その温泉から国道沿いに更に山奥に進むと ホワイトホース唯一の動物園があります。そこに野生のトナカイが居ますよ。自然保護区なんで、 日本で云う檻に囲まれた動物園って感じではないですけどね』 |
30分ぐらいするとロッジが見えてきた。とにかく灯が周りに全然無い。 建物が針葉樹森の中にポツンと在るのみ。 隣屋敷までは、ゆうに100mは離れているだろう。近隣の生活音は全く聴こえない。 彼曰く、この界隈はバンクーバーやシアトル付近の金持ちが別荘を建て、長期休暇になると 遊びにくる保養地なのだそうだ。 時は4月、この季節は花粉症が酷い私で、日本ならこんな森の中に居れば目はかゆく成り、 水溶性鼻漏が止めどもなくダラダラ出てくるのが常であるが、 不思議と カナダに来てから症状が止まっているに気付く。 「ここら辺の木は何ですか?」 『マツの木ですね。花粉症でも、スギ花粉アレルギーの方なら一時的に止まります。 御覧の通り、とても静かな環境なので富裕層の 別荘地として使われます。しかし、良いことばかりではありません。山間に別荘を勝手に建てるわけですから、 行政範囲外になってるんですよ』 「なにが困るんですか?」 『ゴミの収集はなし。水道、下水管の整備もありません。もちろんガスはプロパンです。買い物も街まで出ないと いけませんしね。唯一、ホワイトホース市街地からは電力を引張ってる程度で、その他は自分でやりなさい、って感じです』 |
「なるほど大変だ。上水道や下水処置はどうするんですか?」 『各家庭が岩盤を割って、地下水を汲み上げるんです。それを浄化して飲料水として使います。 そういう道具キッドがホームセンターで普通に売られているんですよ。日本じゃ考えられないでしょ!? 下水や生活排水については、タンクに貯めて汲み取り業者に回収を 依頼してます』 「そういう意味では、ここら辺は本物の金持ちしか家を建てられないですね」 『そうです。ホワイトホースの平均所得指数は、どのくらいかご存知ですか? こんな地方都市のくせにカナダ国内でも、かなり高い部類に入っているんですよ。 別荘を建てる富裕層が押し上げてます。この町の主な収入源は観光業ですが、 夏場に働き、冬は遊んで暮らす。そんなスタイルの住民もいるくらいです』 「優雅ですねえ。夏場の観光とは、何があるんですか?」 『カヌーです。ユーコン準州とは、西洋人にとっては カヌーのほうが有名なんですよ。世界的な大会も開催されます。主に全米とカナダから陸 伝いにカヌー野郎共が大集結します。冬は冬で、犬そりが有名ですね。 アラスカからホワイトホースへの、また逆のコースへの国際レース大会も開催されます。大体、9日程度かけて 極寒の北米大陸を駆け抜けます。想像以上にサバイバルなレースですよ。正直、オーロラなんてオマケ程度の 認識です。彼らにとっては、』 |
「こちらのロッジは、どのような経緯で建てられたのでしょうか?」 『民間から一軒家を買い取って、オーロラ鑑賞専用の宿泊施設として改装しました。まず、強味は 敷地そのものがオーロラ鑑賞の為だけに出来ているという事ですね。部屋に居ながらにして オーロラが現れるのを待つ。そして、いざ現れた時は即座に部屋から飛出し直ぐ鑑賞できる。自室のドアを 開いて1分もすれば、暗天で乱舞する光源を生で感じることが出来る。そのインスタント感、 ダイレクト感が抜群であると言えます!』 なるほど、納得だ。大抵のオーロラツアーとは、ホテルや宿泊施設から遠隔地まで 車で出掛け、オーロラ出現まで小屋で待機する事が前提となる。それは 山間の待合所や専用ホールであり、また、雰囲気を出した三角テントの中かもしれない。 場合によっては凍結した 湖面に出かけることもある。180度遮るものの無い湖面上でテントを立て、天空パノラマを望むツアーも実際にある 。極寒の雰囲気を醸成することによって、それがかえってツアーの特色や 売りに成ることもあるだろう。 |
ただ、ここは零下30℃の極北と呼ばれる地方である事実も忘れてはならない。 遠い異国の日本で旅中の空想を広げる のはいいが、実際当地での屋外活動は 極めて短時間に限られる。特に1〜2月は、 冷気を完全に遮断する防寒具を着用しても、およそ10分程度が限界であり、それを過ぎれば 生命の危険さえ出てしまう。極力、屋内で体力を温存しておくことは常識だ。そんな時、 各自プライベートルームを確保することは、物理的な優位性と、それ以上に精神面での自由と 気楽さを上乗せしてくれる。 |
遠隔地に出かけるツアーは夜中、つまり日の暮れた頃に宿から出発し、待機場所で 深夜0時を挟んで、結局は 3〜4時間くらいしか居座れない。 突然出現するオーロラに臨機応変に対応してくれる親切な業者もあれば、時間が終われば早々に 引き上げる所も出てくるだろう。ホテル側とは無関係の催行業者に委託するわけだから、必然的に 冷遇される傾向は出るに違いない。 そこの所、本件は 宿屋と待機場所が合体しているので、上記の様な事案に比べれば、 自在に時間の割り振りが可能になる。少なく見積もっても、日没〜日の出までの6時間以上は オーロラ鑑賞の為だけに時間を費やせる。 また、トイレや風呂など好きな時に利用でき、暖かな部屋で仮眠も取る事も可能だ。万一、体調が悪くなれば 直ぐに横になれるし、明け方ギリギリまでオーロラが出るのを粘り、朝方にバタンキュー で入眠するのも可能だ。また、宿泊客は日本人だけであり万国でギャーギャー五月蠅い中華系宿泊者 に騒音問題で 苛まされることもない。ロッジは平屋建て構造であり、上階の騒音なども気にしなくて済むし、スタッフは日本人のみなので 意思の疎通もバッチリだ。 |
『なにか、困ったときは何時でも呼んでください』 そんな、気の利いた言葉を初日に頂いたが、旅中私から用事を頼むことは一回も無かった。 それだけ設備が整っていたし、案内や説明書きが日本語表記であったので器具用具の使用方法で 困ることが全く無かった。 『カレイド・ロッジ・ユーコン』 その利便性と自由度、そして静寂とした環境と他者への余計な気兼ね無さは、総じて かなりの高い満足度を与えてくれるだろう。 帰国後にこのHPを作成しているが、それは 実際に宿泊し体験した私が胸を張って 断言できるものだ。また利用したい、と思わせる様な充実ぶりで、リピーター含め 今後ロッジの人気は確実に上がるだろう。 |
そして 私事、何よりも助かったのはコンセントを自由に使る環境であったことだ。つまり、 カメラの電池を充電し放題であるということ 。この旅行には、一応、予備電池を1コ別途で持参していたが、目の前のオーロラに興奮し 次々とシャッターを切りまくり直ぐ電池が切れしまっていた。 予備電池1コでは足りなかったのだ。 この為、屋外 撮影時に予備バッテリー を自室で充電し、それを交換する、という 自転車操業的な繰り返し作業に陥っていたのだ。結局、1晩で数回バッテリー交換するために、 自室と屋外を無遠慮に出入りしてしまっていた。 遠隔地に出かけると、こうはいかないだろう。待機場所が立派なロビーなどの 通電環境のある施設だとしても、プラグは 多人数で共有する結果に成っただろうし、控えめな性格の私では 図々しくプラグを占有できなかったに違いない。 『じゃ、ロッジ内を案内しますね』 送迎車がロッジ玄関に横付けされると、 管理人は内部を案内し始めた。今夜泊まる 部屋に私を案内すると、そこには、羽毛のガウンとズボンの上下防寒具、長靴、帽子、手袋、 が綺麗に並んでいた。それ以外に、三脚台とペンライトも置いてある。ロッジ側からは、 これらの貸し出しを無料で許された。 どれを見ても立派な代物だ。 もともと、私の宿泊した年がロッジ営業開始の初年度ということもあり、どの用具も 新品同様で清潔感がある。 |
『三脚台の使い方はご存知ですか?』 男の問いかけに、思わず気の無い応答を返してしまった。 「ええ、まあ大体は、」 |
ロッジ側の提示してくれた無料貸し出し品の数々は大変嬉しいのだが、三脚台だけは一般汎用品だった。 いわゆる、雲台部分のムーブメントが上下と左右、それぞれ別ネジで動くタイプで、これには突然のオーロラ出現 に対し咄嗟にアングルを変えたり、カメラ方位を自在に構える自由度に欠けている。 このタイプの 扱いに十分慣れているならいいが、オーロラのような イレギュラーな動きの対象物に即時対応するには不向きな構造だ。 というのも、流れたオーロラが真上まで達すると、 頭上や背の裏から突然輝き出すこともあるからだ。また、 全天に渡る巨大な対象物は、その時々や場所々で輝きの強弱を変える。これを 正確に捉えるには、この様なアナログ風三脚台だとなかなか難易度が高い。なので、 手荷物の範囲が許す限りは、日本から持参する三脚台は使い慣れた物、特に上部体は自由雲台 の構造が使い勝手が良い。 |
『では、オーロラ鑑賞の庭をご案内します』 |
男に通された庭に、長椅子が3コ、背もたれ椅子が2コ、さらに丸テーブルが1コ 並んでいる。椅子の方向は、どれも真北に向いていた。状況から推測しても、そちらの方向の遥か 彼方からオーロラが流れてくることが判る。 中庭からは、 遮る物のない広大な針葉樹林が見渡せた。山脈の麓まで 木々が連なっていることから、このロッジはやや高台に立地している事がわかる。 全天を仰ぐ景観が広がり、まずは遮蔽物の問題なさそうだ。そして、周囲は 街灯や民家の灯りも無く、オーロラの様な弱い光体を撮影するのも 問題はない環境のようだ。あと、オーロラが見えるか否かは、 雲が出るか出ないかの天気に左右される程度だろう。 ここホワイトホースの4月の晴天率は高い。月間降水量でも、【東京:ホワイトホース=130:7mm】 とはっきりした数値を出している。さすがは、 「オーロラ鑑賞都市」として世間に認知される要素を幾つも備えているだけはある。 そして、街自体が空気が非常に綺麗であるという側面も持っている。 実は、ホワイトホースは世界一空が澄んでいる事で 有名なのだ。そうやって遠望してみると、望む峰々の稜線がはっきりと映えたような気がした。 「あの山々は、何ていう名前ですか?」 『クルガニー山脈といって、そうですねえ標高1500mくらいですかね』 「登れますか?」 男は一笑しながら答える。 『ええ、登れますよ。しかし、日本でいう登山というお気軽な感覚では無理です。 防寒具やブーツ、ザイルやピッケルなどの登山道具も一流モノを揃えないといけない。フル装備です。そう、 登山自体が一つのイベント、小旅行ですね、コチラの人々の感覚では・・・ 。生死にかかわるので気合いの入れ方が違います。 山を舐めるなって、感じ』 「その、クルガニー山脈からオーロラは出現するのですか?」 『ええ、夜半過ぎから頂上付近で少しずつ顔を出し始めます。 時間と共に南下して、活発な時はロッジの屋根を超え、突然後方 で輝き始めることもあります』 それまでは、暖かな 部屋で待機というわけか。それにしても、このロッジは『ロッジ』という施設名以上に豪華な造りだ。 営業開始は2015年とごく最近であり、建物自体が新しいこともあるが、断熱施工や 水回り等もしっかりで建物としての強度はもちろんのこと、 各種アメニティも充実しており、 各部屋に備え付けの冷蔵庫やTVは無いものの、その居住性は申し分ないの一言だ。 ロッジと聞いて 丸太で組み立てた小屋の様な風情をイメージしていたが、これは ほぼ立派なホテル といっていい。 |
食堂には、大型TVと冷蔵庫、お湯の出るポットが備え付けてある。 テーブル脇にコーヒーや紅茶、 さらには味噌汁のサービスもある。 |
「何か、気を付けることはありますか?」 『そうですね。酔っ払った状態で外出しないでください。 凍死します。あと、朝食が必要ない場合は、ボードに【必要なし】と書いてください』 |
管理人は少し考えて、さらに付け加えた。 『だいたい、オーロラ出現を朝まで粘る方は朝食抜きと、同時に、ルームクリーニングも必要とされない 事が多いみたいです。熟睡を掃除入室の為に妨げられるのが嫌であれば、ドアノブに 【掃除不要】の掛け札を吊るしてください。そうすれば、そのまま放置しておきます。 ・・・ああ、それとダイニングの棚に来客者様のオーロラ体験記の直筆日誌があるので、参考にしてみて ください』 |
『では、ごゆっくり。明日はホワイトホースの市内観光にご案内します』 |