ワット・マハータート榕樹に飲み込まれた仏頭。この状態になるまで、何百年くらい掛かったのだろうか。 石仏の頭部が根の締めつけで破壊される事なく、このデザインに完成するには奇跡的な偶然が重なったのだろう。 周囲は写真撮影の一大ポイントになっていて、職員が脇に常駐して遺産を傷付けないように 監視したり、混雑を回避する誘導を行っている。タイを代表する大切な遺産の一つだ。 |
入場料は50B。基本的にアユタヤ遺跡のチケットは一律50Bのようだ。 表紙は同一で番号だけ異なる仕様。また、遺跡によってはチケットフリーで出入場できる所もある。 |
アユタヤ王朝は1351年から1767年まで、この地で治世を収めた。 |
35人の王を輩出したが、その後、ビルマ軍の襲来を受け滅んだ。 遺跡は破壊され、石仏の首から上は根こそぎ切り取られた。現在でも、破壊された遺跡そのままに、 その姿を存続させ続けている。 |
基本的にアユタヤの各遺跡は、上下左右対称に仏塔や堂が配置されている。 幾何学的な造形は、見る者、訪れた者に深い感銘を与える。 いわゆる「クメール様式」という建築様式だ。これは、アユタヤ遺跡が アンコールワットの影響を強く受けているがゆえの結果であると言える。 |
アユタヤ各遺跡もバンコク寺院同様に夜間のライトアップが成される ようなので、現地で 1泊するなら楽しみも増えるだろう。 |
ワット・ラーチャプーラナワット・マハータートを道路1本挟んで、隣りに在るのが『ワット・ラーチャプーラナ』だ。 |
正面に向かって高い塔があり、こちらには入場できる。各階に手摺り付きの階段が設け られており、3層が吹き抜けの構造になっている。 |
遺跡の痛みが激しく、既存部分より補修された 方が面積が大きいのが実情のようだ。 |
数百年の歴史の中で、傷みは想像以上 に進んでおり、地盤沈下の影響から台座ごと歪んたり、 塔が傾いたりしている場所が散見された。 |
現在、ドイツチームが修復にあたっているようだ。 |
ワット・プラ・シー・サンペット均一に三本の揃った仏塔が並ぶ遺跡。このワット・プラ・シー・サンペット がアユタヤ王朝の中心部、アユタヤ王宮が在った場所だ。 |
脇に本堂があり、黄金の仏像が祀ってある。 |
本堂は1500年に創建されたが、ビルマ軍の襲撃で 本尊や王宮諸共、破壊されてしまった。 |
3基並んだ仏塔の裏が『アユタヤ王宮エリア』であるが、ビルマ軍の破壊により現在は 遺構の欠片一つなく見る影もない。 |
『では、次はワット・ローカヤースッターに行きまっせ〜!』 駐車場へ戻るとトゥクトゥクの親爺が言う。私は頷いて 出発の合図をみせた。次なる観光場所へとトゥクトゥクに身を預けることにした。 ワット・ローカヤースッター 私はこの瞬間の為に、アユタヤに来たのかもしれない。そのくらい待ち望んだ場所だ。そう、 そしてこの際、声高らかに叫んでやろうと思う。 「アイガーアッパーカァット!」 |