生きてる事が功名か

アラビア数字と紙幣

   当然だが現地はアラビア語表記である。 一方、カイロなどの大都市では欧米からの観光客も多いので英語も通じる。 大まかな意思表示は英語を介して可能であるが、厄介なのは アラビア語の数字表記である。物を買うのにも、バスの番号を読むのにも 大変な苦労をした。


1~5 6~0


ということになる、これを踏まえ紙幣が幾らかを読み取って欲しい。


紙幣 紙幣



   理屈は単純であるので軽視してしまいがちだが、これが 現地に着くと一般数字の表記は極端に減ってしい、 語句の意味を読み取ろうにも数字を示しているのか 文章なのか混合してチンプンカンプンになることが多い。少なからず数字表記だけは 事前にきちんと覚えておいて損は ないだろう。


   紙幣には、この他に1£、20£、50£、200£がある。 1£札はコインで代用される事が多い。紙幣画面の一番下5£は大量にあると便利。 というのは エジプトでもポーター、ガイド、ドライバー、トイレ、レストランと様々な局面で チップが必要となる。猪口才にもそれぞれ相場というものが存在しており、 場合によっては1£コインを差し出したりすると小額すぎて 「馬鹿にしてんのか」と受け取らないこともある。 そんな時は、この5£紙幣をホイッと渡せば大抵引き下がってくれる。

   とにかく、なるべく細かい金を多く持っていた方が都合がよいのは 確かである。 両替の際はその旨を伝えるとよい。¥⇒£の換金については銀行の全てが対応 しているわけではなく、カイロ市内の大銀行でも出来ないことがある。 経験上、円対応の銀行や両替所は カイロ市内よりギザなどの観光地の方が多かった。
   以外では、ラグジュアリーホテルなら大抵出来るが、 デルタピラミッドホテルは残念ながら出来ない^^代わりに少し歩けば付近に両替屋が あり、レートも銀行とほとんど変わらないし 電光掲示板も掲げてあり特に心配することはなく使用できるのだが 、あまりにも古い汚い紙幣は交換させるように。 受け渡し時に、目の前で1枚1枚数えてくれる ので遠慮なしに提言してください。 実際、あまりにもボロい紙幣を使用するとみやげ物屋でも受け取りを拒否される事態 もあり得るからだ。


(1£)(0.5£) (1£)(0.5£)



発音

   実際にハーン・ハリーリなどのみやげ屋で買い物をする際には、 $払いか£かを聞かれる事が多い。

「ポンド、ポンド」
『アアン!?』

(こんな時は)
「エジプシャンパウンド」もしくは「ギニー」と発音してあげよう。
『I see』

   後々から知ったのだが、根本的にアラビア語は(p⇒b)(v⇒f)に置換されて 発音されるという事らしい。その他、エジプト方言やカイロ訛りなど存在しアラブ圏内、もとより エジプト国内でも発音が多種変化することがおこり得るようだ。おまけに当方の日本語訛りも 相まって、なるほど話が通じなかったわけだ・・・・

「ピラミッド、ピラミッドぉ」
『アアン!?』
「ウーン・・・ぱらみっで」
『I see』
「ベラメッデ」
『great!』


   意思疎通という面において、もう1つ知って措くべきはこのジェスチャーだ!


wait!

『待て!』

   とにかくよく使う。信号のないカイロの車道を横切る際、 歩行者が車に向けてこんな形を突きつけるのを目撃する。

『渡ってんだからチョッと待てよ』

   チケットセンター受付けで大札を出すと、 こんな形を突きつけられる。

『今、釣り銭出してやるから待ってろ』

   もう、現地人だろうが観光客だろうがお構い無しに このジェスチャーを使ってくる。生活習慣の一部としての、そして 当たり前の感覚として使用しているので、その真意を知り得ない 外国人は初見なら当たり前のように当惑してしまう。 だが、知ってしまえば便利なものでジェスチャー1つで様々な ニュアンスを含み、逆にコチラ側の意見や意思を伝達する事 も可能になる。



禁止事項

   イスラムという枠の中で宗教上、女性は外出時に 肌を晒すことは好ましくないとされ、 実際比較的戒律の緩いとされるエジプトでも 街を歩けば若年者、年寄り問わずその殆どがヒジャブとよばれるスカーフを被り 丈の長い伝統的衣装を纏っていた。 観光客で溢れるギザのピラミッド地区ならまだしも、 保守的な考えが残るイスラム地区のモスクや マサドラに入場する際には、(特に女性であれば)ミニスカートなどの薄着は 厳禁である。

   またイスラムの、女性は何時も家庭に居て男性がそれを守ってやる、 という理念から家庭内の女性を詮索する、またそれに準じる様な会話も好ましくない。 日本では、「君の細君は元気かね?」などと社交辞令のような挨拶であっても 、イスラム圏では相手に不快感を与える結果になることがある。

   この理念の延長からくるのだが、 現地の女性にカメラを向けるのは御法度である。 幼い女の子供が 撮られた場合は親に叱られたりすることもある。 ガイド本によっては『しないほうがよい(推奨)』的なニュアンス記載であるが、 私が経験した限りでは、ほぼ禁忌に近い愚行であると言える。
  意図的に 標準を合わせるなどはもっての他だが、現地では、 景色の撮影で何気なくファインダーを覗く、 たまたま目の前を横切った女性に[こっちを撮らないで!]という仕草をされる。 こんな事はしょっちゅうで 女性が近づけばファインダーを下げる、と脊髄反射の如く留意した撮影 を心掛けていたつもりだったが、 帰国後に画像に起した中に偶然真近に写り込んだものが未だあり、 それがあまりにも嫌悪に満ちた眼差しだったので数枚を 泣く泣く削除したという顛末があった事も併せて報告しておきたい。

   その他、空港、駅、軍事施設は基本撮影禁止である。 ギザピラミッド内部や考古学博物館内部も同じくでありその範囲は思ったより広い。 特にギザピラミッド内部撮影は罰金の対象になることもある〈ガイド談〉ので注意 して頂きたいと思う。



名物コシャリ



名物コシャリ 激辛ソース 名物コシャリ



   コシャリはエジプトを代表する名物の一つだ。

   蓋を開けても一見では何のことやら どんな食物なのか解らないであろうが、ベースは最下層が米、 中層がブツ切りのマカロニとスパゲッティーであり、 上層は大豆や干し肉によってその構成をなしている。 酢とチリトマトの薬味により好みの味調節が出来るが、 チリトマトソースはとても辛い。とても辛い。 喉が渇くのでお水は必須、平気でペットボトル1本空けちゃいます。
   辛いもの好きを自負する方であれば是非 挑戦して頂きたいその食べ方であり、また辛さを追求するのであれば 色々な店の物を試し食べ比べるのもいい。国民食だけあり コシャリだけでも多くの店が存在し、それぞれに微妙に 味付けや構成が異なってくるのも面白い。



別の店 別の店



   飲み水についてだが、蛇口からの水道水の直飲みは 避けたほうがいいだろう。代用はペットボトル水が主になるが、 これは観光地、通常通り問わず大抵簡単に手に入る。 観光地では出店タイプでの入手が多くなるだろうが、 売り手により値段が一定でない事が多い。 コンビニタイプでの店であればメーカー、大きさと様々に用意されバーコード 管理の下ほぼ一定額で購入可能でありレシートも切ってくれる。 小さなお菓子や生活雑貨も揃えてあり便利なのだが、 その店舗数は比較的少ない。下記写真のお菓子はパンケーキタイプ のものでどの店舗にも置いてある有名なものらしい。 個人的には日本の小菓子のほうが洗練されて美味しいかな、 というのがその印象だった。



パサパサですぅ>< 750ml





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