生きてる事が功名か

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エミレーツ航空

   私の使ったツアー内容は日本〜エジプト直通ではなく ドバイを経由してエジプトに入るというルートでだった。 成田で私を待っていたのはエミレーツ航空。一般的に中東、欧州では エコノミーな印象であるらしいが、サービスの質が高く路線も次々と拡大している 勢いのある新興航空会社だ。

   また、日航と提携している為か、 搭乗員に日本人もおり非常に助かる。スッチーも綺麗どころが多く (言い廻しが昭和くさくなってスマソ・・・。ついな・・・)大満足である。 フライトは21時出発の5時ドバイ着、ざっと8時間の行程だった。 これにはもう聞いただけで眩暈を起こしそうになる。 深夜便というのがせめてもの救いか。




窓側3列、中央4列 のびのび



   少しでも楽をしたいと成田でチェックイン時に窓側シートを予約してもらったのだが ラッキーなことに隣の席、そしてその隣も、どの席も空席ガラガラの状態。であるので、豪快に肘掛を上げ 3席占領して完全横臥位になれる寝床を作ってやったのだ。
   あとはビールでも飲んでトットと寝てやる!と、機内食を待つ。 日本路線だった為か夕食は、洋食or日本食を選べ、結果とても美味しかった。 日本食コースだと米は勿論だが、煮魚、小椀にそば、みたいな日本人好みの淡白なメニューもあった。 デザートやビスケットみたいなちっこいお菓子 もあった。 飲み物はジュース、紅茶、コーヒー、ワイン、ビールと多種選べる。
   機上だったせいもある のか、ビールを350mlを飲み乾した時点で妙に酔いが廻り始めてきた。早々に就寝するに成功できそうだ! あとは先程せっせと拵えた塒にもぐり込むのみ。バタン、キュー! 結果、3席占領した広々スペースで心置きなく四肢を伸ばして就寝。と、ある意味 ファーストクラス並に贅沢な空の旅になるのだった。



のびのび 天井の星空 ドバイの灯



    ふっと目が醒めると機内は消灯状態で周りは静まりかえっている。 そこそこの時間熟睡していたようだ。やややっ! 天井を見上げると、何やら星空が!どうやら青電球で人工の星空を描いているようだ。味な演出です。
   暫くして窓下に目をやると本当の夜景、ドバイの灯が広がっていた。 やっとドバイ空港に到着したようだ。


ドバイの夜景 the night view of Dubai



    ドバイ空港到着後、乗り継ぎの為に3時間の待ち合わせになる。 ここはエミレーツのハブ空港なので応対もサービスも エミレーツ寄りでとても良い。カウンターのお姉さんにエジプト行きのゲート番号を訊ねる と、搭乗券に127と記載してくれた。


『まだ、電光掲示板にも反映されてないから気付けてね』
『序でにコレもあげるわ』


   貰ったのは 朝食券、店名は失念したがバーガー系ファーストフード店の朝食セット フリーチケットだった。チケット記載の店番号の前に行き着くと、何やら店構えも雰囲気もマックに非常に似ている印象 、がマックではない。空港内には実際本物のマクドナルドがあった。だが、この店舗は似てはいたが断じてマックではなかった。

   何にせよ、この 何もしない3時間とはすこぶる暇な時間の経過であり、 それは返って疲労感をつのらせてしまう結果になるものだ。 日本出発前に企画ツアー会社と電話で話した内容を思い出す。 日程が悪いとドバイで8時間待ち、という事態もあるらしい。 ここはこれで好しとして我慢せねば成るまいか・・・・・ 両腕を突き揚げ伸びをする。軽く眼を閉じるとまたもや意識は忘却の彼方へ
   ウトウトと一寝入りして気が付くと日は昇り、空港内は喧騒であふれ始めていた。 ゲートも開いており列ができている。と、いう訳で再び早朝8時発の11時カイロ着のエミレーツに搭乗。 またまたラッキーな事に空席だらけだったので、 ゆったりシートのフライトが可能であった。



ドバイ空港 gate127


到着、ようこそ!エジプトへ

   日が昇ると機下窓の景色もまた一変する。 紅海を飛び越え束の間の後、悠久の歴史に彩られたエジプトという国が見えくる。 ナイルという大河がエジプトを、そしてアフリカ大陸をうねり込みながら 時に氾濫し、そして肥沃な土地と文化を育んできた。 その中心とも云えるカイロ市が眼下に広がる。人口は1200万人だという。 モノトーン色で塗り固められた数多のビル群は正に「喧騒」という言葉こそふさわしい。

   カイロ国際空港に到着後、通路を道なりに進むと現地の日本語ガイドが私の名を呼んでいる。 カイロ空港では旅行会社の人間は空港内をある程度まで入る事を許可されているらしい。 私の場合は現地ガイドに両替からビザ申請まで、一通り代行してもらい非常に助かった。
   ちなみにビザは20US$で、空港内の両替所にて日本円札を出す際に、 ついでにビザ発給も頼むと印紙と残りの差額をエジプト£でくれる。 だが、空港内の両替だと高額紙幣(200£、100£)を多く渡されることが多い。 細かい札にしてくれと頼んだが受け付けてくれなかった。



スエズ運河 ナイル河



   入国審査が終わると、晴れてエジプトの土を踏めるに至る。

『ようこそ!エジプトへ』

   流暢な日本語でガイドに歓迎の挨拶をもらい 車でホテルまでの送迎に相成る。 これがまたまた時間が掛かる。 結局、渋滞も相まって1時間半ほどの行程、全トータル的な時間は (成田までの高速バス〜成田諸手続き〜ドバイへのフライト〜ドバイ空港での乗り合わせ待ち〜カイロへのフライト〜ホテルまで) と、20時間近くを要している。ああ、長き道のりだった也。 疲れたから寝るかな、と移動中のほとんどの時間を寝て過ごしていたのに 時差ボケも相まってまだ眠たい状態であった



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