宮ヶ瀬湖は神奈川県の、 相模原市、清川村、愛川町にまたがる巨大湖であり、相模川の源流の1つである 中津川の源泉でもあって県下における飲料、発電等の重要な役割も 担っています。 行程はR412をダム方向へ折れる道を行くことになります。道路も広く標識もあるので 、まず迷うこともないでしょう 。観光放流が行われる一番の 振興地区であるダムエリアは、愛川町に所在します。 地区名にちなんで、一帯は「あいかわ公園」と名付けられており 広大な敷地に様々なアトラクション、ハイキングコース、湖畔の遊覧船などを楽しめて、 当然に広い駐車場も完備していました。 |
公園からダムの真下までロードトレインと呼ばれる連絡バスが出て います。こちらの 乗車は有料になります。一方、徒歩でも履行可能で、その場合は15分くらいの時間でした。 観光放流は、週2回、実施日に2回、程度の間隔で行われています。 詳しい日時はHPをご覧ください。(宮ヶ瀬ダム)(観光放流)で検索すればHIT します。 |
その高低差は実に100mにもなります。高位常用 洪水吐設備に2つの水門があり、そこから30立方メートル/sの水が約6分間放流されます。 突然、2条の人口滝が出来ると周囲の雰囲気は一気に激変します。轟音を共に、白滝から舞う 水飛沫が周囲温度を(体感ですが)5〜10℃近く下げ、水路には虹さえ形成されます。 なかなかの迫力であり、真夏の時期に行くとその時間だけ天然クーラーの代用に成り 、思わず周りの人々も拍手でした。大人気イベントらしく、 この瞬間を見ようと放流日には沢山の観光客が訪れるようです。 |
宮ヶ瀬ダム自体の大きさは、高径が156m、幅経が375mで、 貯水量は芦ノ湖と同等であり首都圏では最大級のダムであることを誇ります。 また、相模川の源流には津久井湖と、その更に源流である道志川 があり其々に城山ダムと道志ダムが堤を作っていますが、宮ヶ瀬ダムは 各ダムとの相互の連絡により 水位のバランス調整を取っているといいます。即ち、津久井導水路と道志導水路と 呼称されるものであり、 これらの連携による総合運用によって一定した相模川の水量を保つことができ 、また、洪水などの災害にも常に 迅速に備える態勢が出来ているのです。 |
堤頂まではエレベーター(無料)でも行けますが、脇の インクラインと呼ばれるケーブルカー(有料)で登ると、ダム壁面の真近い距離から を見ることが可能で、圧倒的な 堤体積と迫力を体感することができます。 もともとは建設時に資材の運搬に使用された経緯ですが、現在は観光用として 開放されています。乗車時間は4分程度、定員は46名で、片道or往復と選ぶことが できます。 |
堤頂に到着すると、左岸部に 「水とエネルギー館」があります。映像ライブラリーや資料館などの知識を深められると 同時に、 自家発電アトラクションなどの体験型のブースも設けて有り、趣向を凝らしたダム発電の学習 が可能になっていました。観光客は小さな子供や、その家族連れの構成が多かったです。 |
堤頂部の幅経は約30mもあり、建築の巨大さを更に際立たせています。放流側を眺めては 絶壁に緊張を、湖畔側を眺めては宮ヶ瀬湖の 深淵ダークブルーにブルッと恐怖を感じてしまう瞬間です。 総観として、巨大さは解りますが、それ故にのっぺりとした印象 を受ける人も多いかと思いますが、実のところ、ダムの内部には「監査廊」 と呼ばれる管理、運営の施設間通路が総計2kmも網の目の様にめぐらされています。 また、ダム内部にも別途に点検用のモノレールが設置されており、巨大施設を効率よく 点検できるようになっており、内部においては現代科学の結晶とも云えるハイテク 構造になっているのです。 ダムの運営側では、年数回にダム開放日をもうけて内部の見学を一般人にも許している とのことです。放流側の両脇に螺旋の階段が在るのが判ると思いますが 、ここの中腹辺りの入り口から入場し、監査廊を通過しながら操作室や計測室等、まさに ダムのコアな部分を見学する機会だそうです。 |
高径156mとすると、当然展望台も設置されていました。元々の 立地が丹沢山系であり、総した高径からの眺望は素晴らいの一言で、もはや 登山時の頂上から見た様なパノラマ景色が広がるのみです。 展望台館内で興味深いのは、建設時の写真資料や、さらに ダムの片鱗が全く無かった頃の現地集落や、生活の営みを写した写真資料です。ダムに沈む 前の村の様子など、貴重な写真がボードで掲げられています。 |
ダムエリアは宮ヶ瀬湖のほんの玄関口です。広大な敷地内にはカヌーや 巨大つり橋、郷土資料館などがあり、滝や紅葉などの自然観察の名所 も湖畔の周囲に多々あります。 大沢 の滝はダムの直ぐ近くにあります。 |